GRIPHONEの10年〜会社と私〜

AvatarPosted by

この記事は GRIPHONE Advent Calendar 2022 3日目の記事です。

CTOの川村です。弊社は来年の2月で設立10周年を迎えます。
私は設立前の準備段階から携わっていたので、この10年の変化をずっと見て来ました。キリの良い節目の数字を迎えたので、この10年の会社と自分の役割の変化を簡単に、かなり大雑把に、振り返ってみようと思います。
(社内向けのような記事になってしまいましたが、ご容赦下さい。)

2013年頃

弊社はグリー株式会社様と株式会社サイバーエージェントのジョイント・ベンチャーとして設立されました。
ジョイント・ベンチャーである強みを活かしてグリープラットフォームとの連携を強化し、ブラウザゲームで大きなヒットを生み出そうという目標の下、親会社2社から立ち上げメンバーが集まり、スタートしました。

私はサイバーエージェントに中途で入社し、別の子会社でゲームを開発していましたが、グリフォン設立準備期間から一人目のエンジニアとして参画しました。プロダクト開発と並行して必要な一部職種のメンバー(エンジニア、デザイナー、デバッガー、など)を採用するのが最初のミッションでした。極一部ですが、当時採用させていただいてから現在も一緒に頑張ってくれている方も居て、改めて思い返してみると非常に嬉しいことですね。

2014〜2015年頃

グリープラットフォーム向けタイトルをコンスタントにリリースし、徐々に会社規模が拡大。ブラウザゲームでなくネイティブアプリの開発もスタートし、扱う技術が増えていったのもこの頃。社内の開発ラインが増え、エンジニアの人数も当然増えていくこととなりました。
初期は比率的にベテランと有期雇用の方が多かったのですが、サイバーエージェント本体から新卒入社の社員を配属していただけるようになり、徐々に比率が逆転していきました。

優秀なエンジニアが増え、自分のマネージャーとしての役割を意識し出してから考えるようになったことは、

  • 皆に面白い仕事をしてもらいたい
  • 人のポテンシャルに蓋をしたくない

という2点。やりがい、成長、という視点でしょうか。
元々モノ作りが好きな性格で、人ではなく良いプロダクトを作りたいということばかりに目がいっていたように思いますが、そのために人・チームが大事、と意識するようになったのは大きな変化でした。色んなキャリアがある中で、この会社を通り過ぎた人が『あの時グリフォンで働いて良かったな』と思ってもらえるような会社にしたい、という思いも芽生え、上記2点に繋がっています。理想であって、上手くいかないことがあるのも事実です、なんとかしたい。

また、キラキラの新卒が初めて配属された際、『若くて将来有望なこのエンジニアにどんな経験を積んでもらえば良いのだろうか』と、その人の人生を預かるような気持ちでやりがいと共に大きなプレッシャーを感じたことを今でも覚えています。

2016〜2018年頃

ブラウザゲームを運用しつつ、ネイティブアプリの開発に注力するように。実績の無い3Dゲーム開発に挑戦し、新たな職種、新たな文化が生まれ始めました。それまでのブラウザゲームと比較してチーム規模や開発期間が数倍に。運用タイトルもある中で、新規タイトルの開発ラインが複数本走り始めることとなり、組織が急拡大。エンジニアの人数も一気に増えた時期でした。
グリープラットフォーム外の事業が増加していく流れで、ジョイントベンチャーを解消したのは2018年のこと(現在は100%サイバーエージェント子会社です)。

エンジニアをたくさん採用しなければならなかったこと、それに伴う組織文化の希薄化、チームとして初めてのこと・経験の無い部分をどうすればスピーディに追いつけるのかなど、組織作りの重要性が高まり、このタイミングで開発現場から離れて組織マネジメントに集中するようになりました。社内外で組織マネジメントに関する情報をキャッチアップし、良いなと感じたことは社内で実践するなど、思い返すと色々取り組んでいたなと思います。勢いで始めて上手くいかなかったことも多々ありました。
※もし取り組みについて知りたい方が居ればこちらから。

もちろん自分のアイデアだけでなく、他のエンジニアが発案・推進してくれてスタートしたことがたくさんありました。このエンジニアブログもその一つですね。組織文化は誰か一人で作れるものではなく、皆で作るもの。しかし同時に、誰かの一人の頑張りや勇気が文化の発展に大きく寄与するものだ、とも思います。

そう言えば、ゲーム開発力向上のスピードアップを狙って技術顧問の招聘を試みた時期があったのですが、結局招聘せずに終わり、会社の技術成長はエンジニア各自の努力のおかげで実現されることとなったのでした(皆凄い)。

2019〜最近

ネイティブアプリを無事リリース。その運用を続けながら、現在はまた新規タイトルの開発に着手しています。弊社では初めて、エンジニアの発案でスタートしたプロジェクトです。2016〜2018年頃の動きと同様、技術的なストレッチがたくさんある分野に挑戦しています。エンジニアの発案ということもあり、ディレクター、企画といった役割に挑戦しているエンジニアも居ます。
自分のように設立初期から在籍している中途、ベテラン社員も変わらず健在ですが、2014年以降に新卒で入社した社員達が大きく成長し、組織の中核を担う形に変わっています。

私自身もまた開発現場に体重をかけるようになり、これまでとは全く異なる新しいチャレンジをさせていただいています。ただ、エンジニア組織マネジメントの委譲が不十分であったり、近視眼的になってしまったり、というのが自分の目下の大きな課題の一つです。

今後に向けて

こちらが、私がこのエンジニアブログで初めて書いた記事です。

組織の状況、作るモノ、自分の役割など、5年前のこの頃と比較しても色んなことが変化しています。
ただ、『大ヒットアプリを生み出す組織』という目標は変わっていません。まだまだ道半ばです。

最後にグリフォンのエンジニアの皆さんへ

これからも色んなことにチャレンジし、グリフォンで大きな爪痕を残してやりましょう!!
We are GRIPHONE!!