最近実施している社内読書会を紹介するよ!

Wataru SendoPosted by

この記事は GRIPHONE Advent Calendar 2022 1日目の記事です。

こんにちは、新規プロジェクトでテックリードとして働いているsengokです。

社内読書会といえば輪読会やActive Book Dialogueなど、様々な形で各社で実施されていることかと思います。

GRIPHONEでもこれらの形で過去読書会を実施してきましたが、最近実施している新しい形での読書会がこれまでと比較してメンバーのモチベーションが高く継続できているので、その取り組みについてこの記事で紹介したいと思います。

読書会の流れ

① 読みたい書籍を決める

まずは、読みたい書籍を決めます。

GRIPHONEではちょうど、開発の進め方やマネジメントに関する知識への興味が高いフェーズだったため、「システム運用アンチパターン – O’Reilly Japan」で一度読書会をミニマムなメンバーで実施、現在は「エンジニアリングマネージャのしごと – O’Reilly Japan」で参加メンバーを大幅に増やして実施中です。

② 読みたいメンバーを募集する

以下のようにSlackで在籍エンジニア全体に募集をかけています。

なお、画像でも少し触れていますが、なるべく本気で読みたい!!というモチベーションが高い人が来てねという風にアナウンスしています。

③ 2人チームを作る

集まった参加メンバーの中から運営の独断と偏見で2人チームを作ります。

後半で語り合う関係上、議論が盛り上がって楽しくかつ知見の広がりを感じられるよう、なるべくバックグラウンドや考え方、立場の異なる人同士でチームを組むようにしています。。

役職は少しぼかしていますが、以下のようなチームを実際に組んでいます。

  • ex-運用プロジェクトエンジニアかつ新規プロジェクトテックリード × ex-運用プロジェクトエンジニアリーダーかつ新規プロジェクトリードプランナー
    • 2人はex-運用プロジェクトで上司部下の関係
  • 業界15年overベテラン運用プロジェクトエンジニアリーダー × 新卒1年目エンジニア
  • バックエンド畑出身CTO × 新規プロジェクトUnityエンジニア

④ 読書 → 感想サマリを作る

⑤ の実施日まで(GRIPHONEでは毎週木曜14:30 ~ 15:00)に個人個人が本を読み進めてNotionにサマリをまとめます。

今読んでる書籍群では2章ずつ読むのが文量的にも会の完了までのスピード的にもちょうどいい(メンバーによっては負荷高い!と突っ込まれそうですが)ので毎週みんなが2章ずつ読んできています。

幸いなことに、まだこのルールは適用されていませんが、参加メンバー募集の際に次のようなルールを共有しています。

  • 読んでこなかったメンバーは脱落として会への参加資格を失う
    • 読んできたメンバーが悲しい思いをするため
  • 2人組のうち片方だけが読まなかった場合は、ペースメーカーチーム*1へ合流する
    • 2名以上溢れてしまった場合は、溢れてしまった2名で新規チームを作成する

*1 「システム運用アンチパターン – O’Reilly Japan」で一度読書会をミニマムなメンバーで実施した際のチーム。最低でもこのチームのメンバーは必ず読む!という強い意志で会をやり切る使命を持ったチーム。

かなり情報をぼかしたりブログ尺の都合上内容を大幅にカットしたものになりますが、画像のようにサマリをまとめています。

画像中の目次分だけの簡単なサマリ用テンプレートだけを用意して、あとは各々自由にまとめるようにしています。

特にこういうサマリが良い悪いは設けずに、⑤で十分語れる状態になっていれば良しとしています。

例えば自分は、書籍をもう一度開かなくても最小工数で振り返れるように、気になった書籍の文を軽く写し、その時感じた感想や疑問、関連記事をリンクさせる形を取っています。

またある人はいちいち書籍の文を書かずに、書籍から得られた感想や自身の経験、別の書籍や勉強会と混ぜ合わせてサマリを作るといったように、本当に人によって様々です。

⑤ サマリを元に語り合う

毎週30分チームで時間を取ってサマリを元に語り合います。

チームごとに気になった話題をどういう順で話すかは自由ですが、チームでどんな話題が特に盛り上がったか、他チームの意見が聞いてみたい話題はあったかを簡単に記述したり、字の色を変えるようにしてもらっています。

まだ実施していませんが、上記の内容を元にチームごとの交流機会を作る予定です。

読書会を運営してみての感想

冒頭で述べた通り、GRIPHONEでは他形式でも読書会を行なってきましたが、今回紹介した形式の特に良い点ともっとこうした方が良いかも?と思う点について、全て主観ですが触れていきたいと思います。

Good : インプット→ アウトプットまでの時間が短く学びが濃い

毎週2章ずつ読み、ベース知識が揃っている前提の相手と語り合うため1人で書籍を読むよりも濃い学びが得られています。

Active Book Dialogue (1度の会で手分けして読書、サマリを作成し発表しあう)などと比較するとインプット → アウトプットの時間はさすがに長いですが、その分深く語ることができるというメリットの方が大きいと感じることの方が多かったです。

Good : 罪悪感で積読しにくい

これは言葉の通りですが、自分が読まないことで毎週語り合うメンバーが悲しい思いをするかもしれないことが効いているのかなと思います。

以前行っていた輪読会(特定の時間にみんなで集まり読書し語り合う)では、自分一人が行かなくても…など様々な理由からGRIPHONEでは脱落者が多かったのですが、今回の形式ではまだ脱落者が生まれていません。(これからが勝負かもしれませんが笑)

More : 毎週の負担 vs 読破までかかる期間の長さ

毎週2章ずつ読んでサマリをまとめるには、だいたい平均して2-3時間ほど時間がかかっており、少なからず負担がかかっています。

ただし、きちんと書籍を読んで活かしたい、1人で読むより学びは濃い、でもみんなで読むことで極端に読破までかかる期間を長くしたくない、というジレンマでどうしていけばいいかまだ分かりかねてるところではあります。

おわりに

この記事では、弊社で実施している読書会について紹介しました。

読書会の実施を検討している方や組織の一助になれば嬉しいです。

また、書籍のジャンルや組織のフェーズや参加メンバーの気質などによって、合う形式は様々かと思うので、もし他にこんないい形式知ってるよ!という方がいらっしゃったらSNSでの反応等お待ちしています!

それでは、明日の記事もお楽しみに!