CKAD受験記録 @2021/11月

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この記事は GRIPHONE Advent Calendar 2021 24日目の記事です。

こんにちは。新人SREの波田です。

Kubernetesの初歩的な資格として Certified Kubernetes Application Developer (CKAD) というものがあります。

認定Kubernetesアプリケーション開発者(CKAD)試験| Linux Foundation

こちらの資格を先日11月28日に受験して合格できましたので、慣例に従い受験記録を残したいと思います。

ちなみにCKAD試験の内容は今年の9月28日から変更になっており、変更後の内容での受験でした。具体的な試験内容は書けないのですが、どんな準備をしていたなどの一つの参考例になれば幸いです。

学習段階

単にCKAD合格するだけでなく、実際にKubernetesを使っていくためのキャッチアップという目的もありました。なので単に問題を解けるようになるというよりは、ちゃんと各機能を理解するつもりで学習を進めました。

学習には主に以下の3つを使用しました。

  • Kubernetes道場 Advent Calendar 2018 – Qiita
    幸いにも道場の執筆者がすぐ近くにいる環境で勉強を進められることになったため、聞きやすいと思って上記道場に沿って学習を進めました。
    minikube環境に沿った記事のため、GKEなどを使用しているとNetworkPolicyの有効化などで差異があって注意が必要で、そういった場面ではKubernetes完全ガイドと併用するなどして学習を進めました。
  • 『Kubernetes完全ガイド 第2版』
    言わずとしれた教科書です。私はKindle版で購入しました。個人的に、紙の本は手で押さえなきゃいけないとか、出先でパッと見れないのが嫌なので……。
    実際買ってみた感想としては、上記のメリットの他にも、検索できるのは当然便利で、例えば「PersistentVolumeClaimってなんや???」と思ったときに単語そのまま検索してすぐ該当箇所が探せるのは快適でした。
    一方で不便だったのは、索引がなく、検索だとたくさん出すぎて見づらいと感じることもありました。
    それと、何故か M1 Macbook Air のKindleアプリが重くて、1ページめくるのに2秒かかる状態だったのが残念でした。 ……と思ってたら記事執筆時点では快適動作するようになってました。何故。
  • Katacoda CKAD Practice Challenge
    試験前日になってやり始めました。
    CKADの試験中は公式ドキュメントなどの限られたサイトのみ見ることができます。Katacodaは本番に近い形式で出題してくれるので、それを Kubectl Reference DocsKubernetes API Reference Docs だけ見ながら解くという練習をしました。
    これはかなり効果的だった感覚があります。試験本番も同じような感覚で進めることができました。

学習期間は3ヶ月ほどでしたが、平日はあまり時間が取れず、基本的に週末に学習を進めていました。

試験会場準備~当日

オンライン受験の壁。カンニングできないような環境である必要があり、具体的には静かで誰も入ってこない、机の上に物がない、壁に紙など貼られてないことが要求されます。
会議BOXの利用も検討しましたが、利用案内などが貼られていることを万一指摘されても困ってしまうなと思ったのと、自宅でもどうにかできそうだったので自宅で受験しました。

1Kのアパートに住んでいるため片付いた部屋を用意するというのは難しく、代わりに毛布でちゃぶ台を囲って即席の試験会場を準備しました。
試験は問題ありませんでしたが、床まわりや机の下などにも物がないことをカメラで映すよう要求されるなど、念入りに確認された印象でした。

汚部屋を隠すために幕(毛布)を張った

ChromeのプロファイルにCKAD受験専用のものを作成し、ブックマークバーに試験中参照可能な公式Docのみを登録しました。これは万一に参照不可なサイトを誤クリックする事故防止の他、試験中は問題回答ページの他に1タブしか開けないことから、Kubectl ReferenceとKubernetes API Referenceを往復する可能性があると考え、すぐ開けるようにしたかったという意図があります。

当日

身分証はパスポートを用意しました。運転免許証でも可のはずですが、パスポートのほうがスムーズという話を聞いたことがあったため。
カメラ越しに自分の顔とパスポートが両方映るように見せて、すんなり確認は進みました。

ただ、試験前から画面全体を共有する必要があるのですが、Mac OS側で許可設定しておらず、画面共有ができずにモタつくという事がありました。そのため試験開始時刻に遅れてしまいましたが、試験終了時刻もそれに合わせて繰り下げていただけました。感謝。

試験は、複雑で難しい問題と簡単な問題とで差があったことを記憶しています。制限時間にも余裕がないので、一通りどんな問題があるかを確認してすぐ解ける問題から片付けたほうが良いと思います。

結果

試験の結果は24時間以内に発表されるとのこと。11月28日の昼に受けて、翌日の昼に結果の通知が来ました。ほぼ24時間ピッタリ。
得点は以下の通り。

なんとか一発合格できましたが、合格基準66点に対し73点と、ギリギリでした。
問題用紙を持ち帰れるような試験ではないので、具体的にどの問題を間違えて正しくはどうするべきだったのか、みたいな復習ができないのが歯がゆいですね。

おわりに

CKADの勉強~合格するまでを受験記録をまとめさせていただきました。Kubernetesのキャッチアップも兼ねていたのですが、CKAD合格という明確な目標を設定したことでモチベーション維持にもつながっていたように思います。

個人的にはオンラインの資格試験自体も初めてだったので、何を準備したらいいか?場所はどうすれば?などわからないことが多く、先人の皆様のCKAD受験記録に大変助けられました。この場を借りてお礼申し上げます。
この記事も今後受験する方の参考になれば幸いです。

次は、続けてCKAも取りたいと思います。CKADで結構ギリギリだったので、それまでにもっと勉強してから立ち向かいたいと思います。

それでは。