2018年上半期エンジニア個人目標〜設定編〜

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この記事はCA Advent Calendar 2017 23日目の記事です。

CTOの川村です。GRIPHONEでは10月から新たな年度に入っていますが、今期は個人目標設定に力を入れています。

背景

GRIPHONEでは毎半期末に査定を実施しています。全エンジニアと私で査定面談を行い、その際に次半期の目標を確認しているのですが、ここでの課題点として下記のようなものがありました。

目標の進捗確認を半期中に行っていない
→そのため、半期末の面談時に「そう言えば半年前に立てた目標って何だったっけ?」と初めて振り返るケースがほとんど
→半期中に目標を意識する事もほとんど無い

半期中に状況変化があっても目標の見直しを行っていない
→ミッションが変われば目標の追加や修正があって然るべき

目標の質向上が不十分
→目標について直上長や所属プロジェクトのプロデューサーと議論していない
→期待されている事のすり合わせが不十分

等々。。。
お恥ずかしい話ですが、あまり目標設定に価値を持たせる事が出来ていませんでした。

9月にCyberAgentグループ内で実施されたある勉強会にて、株式会社マッチングエージェントで実施している目標設定の紹介があったのですが、それがGRIPHONEの目標設定を見直すきっかけとなり、その方法を参考に目標設定をやり直す事にしました。

(※目標設定見直しにあたり、河野智則さんに大変お世話になりました!ありがとうございました!)

 

目標設定の流れ

10月
①各プロジェクト毎にエンジニアチームのテーマを設定
②目標設定シートを記入→全員に共有
③所属プロジェクトのエンジニアリーダー、プロデューサー、川村とすり合わせ
④ぐるぐるシート
1月
⑤所属プロジェクトのエンジニアリーダー、プロデューサー、川村と目標進捗中間確認
3月
⑥所属プロジェクトのエンジニアリーダー、プロデューサー、川村と半期振り返り

 

①各プロジェクト毎にエンジニアチームのテーマを設定

個人目標の指針とするべく、まずチーム全体で向かうべき方向性を定めます。
各プロジェクトのエンジニア全員で話し合い、決定してもらいました。

ここはあえて「テーマ」とし、行動指針になるような内容となっています。

②目標設定シートを記入→全員に共有

目標設定実施にあたり、このようなフォーマットを作成しました。

3つの貢献軸に分けて「目標」と「主な結果」を設定します。
(※Objective、KeyResultという言葉を使っていますが、OKRのフレームワークを厳密に踏襲しているわけではありません)

この分け方が少し難しいなと感じているのですが、今回は下記のように定義しました。

【事業】
・事業成果そのもの、もしくは事業成果に直結するもの
・事業成果の切り口は様々
→プロダクトクオリティ、売上、営利、納期、開発工数、開発効率、等々

【技術】
・技術面でどういった成長を目指すか
・技術面でどういった挑戦をするか

【組織】
・事業成果にすぐに直結するわけではないが、組織の成長/文化形成/活性化等につながるもの
・「組織」は所属プロジェクト、GRIPHONE、SGE(注)、CyberAgentを指す
(注)SGE:SmartphoneGames&Entertainment CyberAgentのゲーム事業子会社群の総称

また、この目標設定シートは社内の誰でも閲覧可能な状態にしています(Googleスプレッドシートで作成し、それを全員に共有)。
お互いの目標の共有は「④ぐるぐるシート」で更に強化します。

③所属プロジェクトのエンジニアリーダー、プロデューサー、川村とすり合わせ

各自で目標設定シートを記入し、そのすり合わせを行います。

・目標の難易度が高すぎないか?逆に低すぎないか?
・上長の期待と方向性が合致しているか?
・「主な結果」が定量的になっているか?(目標達成のためのアクション具体化、達成判断の客観性)

等を議論します。

エンジニアリーダー、プロデューサー、私を交えて話す事で、3つの貢献軸全ての期待を網羅する事を目指しています。
また、各自の今やりたい事、仕事に対する価値観等を上長達が知る機会にもなります。

議論した結果を踏まえて目標をブラッシュアップ⇔すり合わせ、のサイクルを何度か繰り返します。

④ぐるぐるシート

全員が目標設定を終えたら、各プロジェクトのエンジニアチームで「ぐるぐるシート」を行います。
ぐるぐるシートとは、

・個人個人で作成したシート(今回であれば目標設定シート)を全員で回し読みする
・その際、共感した部分や協力したい部分等、コメントを記入する
・1〜2分程度で目を通してコメントを記入→隣の人へパス
・上記を繰り返し、全員のシートをぐるぐる回す

というレビュー手法です。
(※より詳しく知りたい方はこちらを御覧ください→http://diamond.jp/articles/-/65841?page=3

ここでの目的は2点、「共有」と「フィードバック」です。

【共有】
・他の人がどんな事を考えているか?を知る
、何を大事にしているか?を知る
→お互いの業務への関心、相互理解の促進
→チーム内の協力を生み出すきっかけとする

【フィードバック】
・フィードバックを受ける事での更なる思考
・モチベーションアップ
→共感されたり、応援されたら、単純に嬉しい(ですよね?)

⑤所属プロジェクトのエンジニアリーダー、プロデューサー、川村と目標進捗中間確認

半期の中間で目標の進捗確認を行います。
目標の上方/下方修正や、追加/削除等を予定しています。

⑥所属プロジェクトのエンジニアリーダー、プロデューサー、川村と半期振り返り

半期末に各目標達成度の認識すり合わせを行います。
それぞれの達成度を査定の材料の1つとします。

 

目標設定を通して期待している事

冒頭で挙げた課題点の解消が期待している事の1つ。
また、そもそも目標設定って何のためにやるんだっけ?という疑問に答えるため、目標設定することの意義を下記のように定義してみました。

①もっと人が成長する組織にする

・目標を意識することで日々の行動に影響を与え、成長スピードを上げる
・各々の可能性を広げる

②もっと成果が上がる組織にする

・目標を意識することで日々の行動に影響を与え、より大きな成果を導く
・目標をすり合わせることで、注力すべき所に注力する

③もっと働きがいのある組織にする

・目標の達成認識をすり合わせることで、査定の質(客観性、納得性)の向上
※ただし、目標の達成度のみで査定を決めるわけではありません

 

ここまでの感想と今後の展望

それなりに工数をかけてこの目標設定を実施しているのですが、エンジニア陣もプロデューサー陣も皆ポジティブに取り組んでもらえている事に感謝しています。

私自身も目標設定を行っているのですが、

・目線が上がり、より高いゴールを意識するようになる
・自分が注力すべき方向性が明確になる
・目標を周囲に向けて宣言することで、自分で自分に良い意味でプレッシャーをかけられる

等の効果を実感しています。

こういった形式での目標設定はGRIPHONEでは初めてで、まだ手探りな部分も多々あります。
エンジニアにとってより意義のある取り組みにすべく、半期終了時にアンケートを実施し、それを元にブラッシュアップしていきたいと考えています。

半期後に目標設定の振り返りをこのブログでまとめます。
興味を持って頂けた方は来年4月辺りにまたご覧下さい!