5か月間父子生活

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こんにちは、グリフォンでWEBフロントを担当している皆田といいます。

今回は技術的なことではなく、昨年末から我が家に起きたことを書いてみました。

※この記事はGRIPHONE Advent Calendar 2018 7日目の記事です。
https://qiita.com/advent-calendar/2018/griphone
https://adventar.org/calendars/3147

子育てするとき、片親で育児することを「ワンオペ」って言うらしいですが、そのワンオペを長期体験することになりました。

この経験はとても貴重で辛いものでしたが、それ以上に子供にとっても親としての自分にとっても大切な時間になったと思います。

うちはパパママ共にエンジニアをやってます。
共働きでどんな工夫をして乗り切っていったかを書いていこうと思います。

◆1人目の子が生まれてからの変化

家族構成は「大人2人に子1人」で比較的自由に自分の時間を操作でき、上手く乗り切ることができました。

当時の働き方の変化としては、

パパ(私):保育園の送りを担当。突発的な在宅勤務。
ママ(妻):保育園のお迎えを担当。勤務時間が7時~16時に。

私の働き方の変化ですが、弊社の制度で、子供がインフルエンザなどで登園できず、
勤務が難しい場合、ノートPCをVPNでつないで作業して良いよという「キッズ在宅」というものがあります。
この制度に何度か助けられて妻と交代で休みを取ったりしていました。会社の福利厚生はしっかり把握しておいた方が良いでしょう。
(また、この制度で支給いただいていたノートPCが後々助けになりました。)

妻は会社と相談し、勤務時間を7時~16時にしてもらいました。かつ、週何日かを在宅勤務にし、会議はSkypeで参加していました。
※妻の会社の対応がかなり柔らかく、助かりました。

◆二人目の子の授かり、事態の一変。長い父子生活が始まる

2017年秋、2人目の子ができたという明るいニュースがありました。

しかし、12月27日、突然事態が一変。
この日は妊婦検診でした。

 9:38 妻からの突然のLINEがきた

LINE後、すぐに上司、チームと相談して早退し、医師面談を受けました。
「状態としては切迫流産で、すぐに絶対安静と判断し、入院するかお尋ねしたところ、
奥様はすぐにでも入院したいと同意いただけたのでそのまま入院手続きを進めることになりました」
想定を3か月以上前倒しの入院を言い渡されてしまいました。

医師の説明では、年始に手術をする、それまでは動けないので家族のサポートが不可欠とのことでした。

しかし、私の実家は地方なので応援を呼ぶことは叶わず、
妻の親も働いてるので十分なサポートはできないというのが実情でした。
事が起きたのが年末年始であったため、入院準備は休みを取らずともできたのは幸運でした。

ここから最長5月までの長い長い戦いが始まりました。
もちろん、会社や周りの協力なくして乗り切ることはできません。

(この時期、「コウノドリ」というドラマの2期がやってました。
出産トラブルの事前知識を得るのにはオススメです。
医師面談のとき、考え方を間違えずに済んだ気がします。)

◆会社への協力依頼

年末、早退する当日に、チームのフロントエンドメンバーには事情を話してタスクを分散しました。
翌日、入院が確定し、年明けから休まなければならなくなったので、チームメンバーへの全体周知を行いました。
また、定時で必ず退社、残務があった場合は自宅で行うことにしました。
まだ弊社内では自宅勤務の制度としては整備されていないので、基本NGだとは思うのですが、上司にも説明し、ノートPCを持ち帰っての業務で足りないところを補う形を取りました。

◆保育園への協力依頼

契約上、上の子の保育預かり延長時間は最大で19時まで。
会社が終わるのが19時。どんなに急いでも1時間半近く保育園までかかってしまいます。
保育園創設当時からお世話になっているのもあり、保育園側に事情を話すと、
お偉いさんが現れて最大限の譲歩で「20時」まで職員を残して預かっていただけることになりました。

◆お義母さんへの協力依頼

2月からはお義母さんに金曜に保育園へ子供をお迎えに行ってもらい、そのままお泊りという形を取りました。

◆働き方、考え方の変化

丁度プロジェクト側でも人員体制に変化があり、2月から私と当時のエンジニアリーダーがプランナー職も持つことに。プランナー業務をやってみると、エンジニア目線でこの工数は大幅に無くせる!と思う部分が多々出てきました。
その後、デザイナーの制作物管理業務の一部を持つようになったのですが、こちらはスプレッドシートとGoogleAppScriptを用いて作業効率化を試みました。実になってきたのは最近なのですが、かかる工数がスマートになってきたかなと感じています。

以前はフロントエンド業務の中での工数削減を考えていましたが、他セクションの作業には工数を削減できると思われることがたくさんあるのでは?という疑問を持つようになりました。

一連の出来事は工数削減の意識を強めるキッカケにもなったのです。
チームの無駄工数を減らせば、みんなが幸せになれるはず。というロジックでした。

◆出産を経て、今後大事にしていきたいこと

パパがどれだけ育児参加しても認めてくれないママは多いと思います。
こんなこと言ったら、世のママには「甘い、全然できてないから」と言われそうです。
周りからは「やってる方だし偉い」と言われても、奢らず、できることを探したり、
ママと子供のことを話す時間を可能な限り設けることが肝要です。
当たり前のことですが、仕事ばかりではなく、家庭のことも考えていかなければなりません。

妻はまだ育休中です。
4月から働けるように認可保育、認証保育に申し込んでいます。
今回、希望する認可保育園は倍率が7.2でした。
認証も認可結果待ちのところが多いです。
共働きの方が有利なのですが、このご時世、同じようなご夫婦は多いです。

出産がゴールではありません。新たなるスタートです。

価値観は家庭それぞれだとは思いますが、パートナーや会社との話し合いによる「相互理解」が重要なんだと思います。

どんなこともコミュニケーションさじ加減が大事ですね。

◆最後に・・・

6月に妻からLINEで下記リンクが送られてきました。

動画見て泣いちゃいました。まさにこんな感じです。
ノートはなかったけど、LINEで同じようなやり取りをしました。
こんな生活、いつかあなたにも訪れるかもしれませんよ。

たまに「うちは普通に数時間もかからず生まれた」なんて話も聞きますが、それって本当に奇跡です。

半年近く、大変な生活でしたが、子供はパパっこが進み、一応は満足しています。
本当に本当に大変な日々でしたが、家族との時間も一緒に仕事する同僚の大切さも再認識することができました。

この場をお借りして
ご迷惑おかけしたチームのみなさん、ご協力、本当にありがとうございました!